木の伐採見学と森の学習会に参加してきました
一般社団法人 安曇川流域・森と家づくりの会主催の「木の伐採見学と森の学習会」に参加してきました。
集合場所は安曇川沿いにある大津市葛川市民センター前。受付は9時からです。
自宅からだと高速を使えば2時間ちょいとグーグル先生のお答。一般道で3時間少しとのことなので行きはのんびりと下道を使用。
5時半に自宅を出発しました。城陽ぐらいまでは土地勘あるのですがそこから先はナビまかせで琵琶湖見えてきたのは7時30分頃でした。琵琶湖でハスでも狙おうと思い琵琶湖方面に向かいましたが車止める場所がわからず断念しました。
釣り人多かったなぁ。161号線から見えた湖上には沢山のボートが浮かんでました。
かなり前にバス釣りに来たことあるけど、こんなにボート多かったかな?
ナビにしたがい集合場所へ。道沿いに流れる安曇川は綺麗でした。
集合場所には8時半ごろの到着。受付時間まで周辺を散策していました。
来る途中でも気が付いたのですが、木にまかれたビニールのテープ。
これは熊剥ぎ被害から立木を守るためにするのですが、この地域はそんなに熊の被害が多いのか??
参加費2,000円を支払い受付をすます。名札がいいですよね。熊の他にいろんな形がありました。後で説明があったのですが、この名札は材料、デザイン、加工すべてメンバーが担当したそうです。
続々と集まってくる参加者ですが、車のナンバーは滋賀、京都の近県が多く大阪や鈴鹿から参加した方もいらっしゃいました。奈良からは私一人ぐらいだろうと思ってましたが、もう一台参加されていましたね。
現場までは各自の車で移動なので、先発、後発と2組にわけて移動。先導、中間、最後尾にはメンバーの車が入っているので土地勘なくても安心でした。また要所、要所の曲がり角には看板をもったメンバーが立ってくれており気遣いも最高でした。
安曇川から支流の針畑川に入り川沿いを進んでいく。集合場所からは30分ぐらい?移動したのだろうか?やっと会場に到着しました。
会場はテントに仮設トイレが設置されていました。
山林見学の前に会のことやメンバー紹介がありました。林業家、製材所、設計士、工務店が集まりこの地域の木を使った家づくりを進めている団体だそうです。
1日の流れの説明の後移動して山林と伐採を見学。
移動しながら時折止まっては林業家の栗本さんが説明してくれます。
山中の杉が数本枯れていたのですが、熊剥ぎ被害によって枯れたとの事。やはり熊が多い地域のようです。栗本さんも山中で出会ったことがあるそうで撃退用スプレーも装備されてました。
また天然杉の山も見えていて、広葉樹と針葉樹(特に杉)の混成した山は私には新鮮でした。
この地域では人工林は60〜80年で皆伐。天然杉は20年サイクルで間伐をするのが標準的な施業だそうです。
しばらく道路を歩くと一際太い杉林に到着。山林内に入っていきます。
明治初期から中期にかけて植林された杉だそうです。樹齢130年ぐらいですかね。
滋賀県での植林の始まりが明治初期から中期らしいので、この木は滋賀の林業を見続けた杉ですね。
芦生杉の系統だそうで赤身がいい色をしているそうです。数年前の見学会ではこの山林で伐採したそうです。この大きさならさぞ迫力あったでしょうね。
参加者から熊剥ぎの質問があり、栗本さんは冬眠明けで水分をとるためや縄張りを主張するためなど諸説あることを説明してくれました。
実生の杉は被害を受けるが、挿木は被害受けないそうで、この事は初めて知りました。
また熊剝ぎは近畿地方で見られるのですが、東北地方では無いそうです。これも知らなかった。
移動中に桧に似た葉を見かけたのですが桧ではない。これがアスナロなのかな?
アスナロなら初めて見ました。
130年の山林を後にして伐採見学する山林に移動。
栗本さんが伐採手順を説明しながら伐採していきます。
伐採後は参加者皆さんが参加しての皮むき体験。
綺麗皮がむけるこの時期ならではの体験です。あっという間に綺麗な木肌が現れました。
伐採された伐株からは水が浮き出してきており木の生命力を感じられます。
昼食は鮎の塩焼き、夏野菜(トウモロコシ、ナス、ピーマン、キャベツ)のBBQ。
とんちゃんと呼ばれるみそ漬けされた鶏肉。草餅にスイカやマクワウリと贅沢な昼食で大満足でした。暑いなか付きっきりで焼いてくれたスタッフの皆様ありがとうございました。
昼食後しばらく自由時間。近くを流れる川で川遊びを堪能してました。
安心して遊ばせられる水深ですし、何より水が綺麗ないい川でした。
川遊びを楽しんだ後は丸太伐りゲーム。丸太からスタッフが輪切りにした物と同じ重さになるように参加者が丸太を伐っていきます。子供はノコギリ、大人はチェンソーを使用します。 防護ズボン、ヘルメット、防護手袋の準備されており安全対策にも配慮されていました。
ゲームの参加賞として会オリジナルコースター。上位3名には丸太椅子の賞品が用意されていました。またピタリ賞として栗本さんの山林にある立木を1本プレゼント!とすごく盛り上がりを見せました。
ピタリ賞こそ出ませんでしたが大人も子供も楽しんでいたようです。
チェンソーを持つのも初めての人がほとんどだろうしケガのリスクもあるので主催されてる側の決断はすごいなと。
最後は参加者の皆さんが今日の感想を言って、アンケートを記入して無事終了しました。
この地域の山は山頂部に広葉樹などの天然林も残っており、その下に杉なので人工林を育てる山造りをしていて自然とうまく調和を保ちながら人工林を育てているように感じられました。天然と人工とうまくバランスがとれているから素晴らしい川があるんだろうなという印象を受けましたね。
参加している大人たちは自然の良さや大切さは理解できるけども、子供達は川遊びの楽しさや、杉の皮をむいた時の匂いなどを肌で感じる事によって将来木や自然を身近に感じてくれたらいいなと一人で参加した私は思いました。
体験することによって記憶に残る。ワークショップならではのイベントでしたね。
今回19組52名の参加者があったそうです。
充実した1日を過ごせました。主催者の皆様ありがとうございました。
会場の川向かいにあった複層林。
高層木はhaあたり40から50本残してあるそうです。
初めて見たのですが低層木の中にもっと高層木があるかと思ってたのですが以外に少ない印象を受けました。 高層木を周りに残して風や雪などから守る役割を持しているそうです。
こういった新しい学びを得る事が出来るのも楽しみです。
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