徒然の記

日々の雑感や趣味の事など気の向くままに。奈良県から発信してます。

樹種転換を試みる〜試験地について2〜

試験地のに選んだ山林内です。

常緑広葉樹なのでこの時期(2月)でも林床には光があまり差込ません。それでも手入不足の針葉樹林よりは光は入ってますが。

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中心にあるクヌギの木。この木の周りに落葉広葉樹が多く育ってくれればいいのですが。

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試験地に手を加える前の写真です。各区画がどの写真なのかはわからなくなってしまいました(~_~;)リュックが写っているのはB区画です。

鹿が食べないのでアシビはよく育ってます。

 

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樹間の様子はこんな感じです。この日の天気が曇りだったこともありより暗い感じに見えます。

 この日は区画の周りをビニールテープで囲い各区画にある樹木に印を付けるまでで作業終了。

今後は光の入り具合を見ながらどの樹間を開けるかを検討しながら次の作業に移る予定です。

 

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区画遠景。ピンクのビニールテープで試験区域を囲ってあります。

 

その後は周囲の観察を兼ねて山の上部に登って見ました。

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試験地の上で見つけた落葉広葉樹。コナラなのか?シデなのか?  落ち葉で同定をしたいと思ってます。

 

樹種転換を試みる〜試験地の立地〜

樹種転換を試みる試験地は 吉野郡川上村のにある山林です。有名な吉野杉、桧の産地なので、針葉樹の人工林が多いのですが、試験地はカシ類の常緑広葉樹が主で尾根筋にあります。

吉野郡川上村での植林の歴史は500年前に遡る事ができ、現在でも200年を超える人工林が残る林業地帯です。試験地の周りも杉、桧の人工林です。試験地は杉、桧の植林にはあまり良くない土地だったので広葉樹のまま残ったそうです。カシ類が多いのでその木を利用して炭を焼いていた時期もあったようで、山林内には炭窯跡もあり、ここの木を利用して炭焼きを行なっていたそうです。

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そんな常緑広葉樹の林の中にクヌギが生えているのを見つけこのクヌギを中心にクヌギ林にしてみたい、カブトムシやクワガタムシを見る事ができて、キノコ採りできる山林にできるのでは?と思い樹種転換を試みてみようと思ったのがこの計画のきっかけです。

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試験地のある山林。尾根筋に広葉樹があり両隣は杉、桧の人工林です。この尾根筋も広葉樹だけでなく桧やモミ系の針葉樹や数は少ないですが落葉広葉樹もあります。

クヌギはわかるのですが他はまだ種類の同定にはいたってはないです。

試験地はそんな常緑広葉樹林の中にある1本のクヌギを中心に10m四方の区域を設定しました。その中をさらに5m四方に区切りそれぞれA,B,C,Dの4区画に分けました。それぞれの区画にある樹木は全て常緑広葉樹でした。種類は同定できてませんが、カシの仲間だと思います。また下草はアシビ以外は見当たりませんでした。区画設定の時期が2月なのでこれから生えてくるかもしれませんが、回りにはシカの糞が大量にあるので生えてのすぐに食べらる可能性は高いと思われます。

試験地の向きは南西を向いており日当たり非常にいいです。特に午後から夕方までしっかり日光が入るので強く日光を入れてしまうと土壌の乾燥が心配なので様子を見ながら徐々に日光を入れていこうと思っています。荒っぽい分け方ではありますが、下の写真の中心にクヌギがありA区画が北、Bは東、Cは南、Dは西になります。

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試験地の土壌ですが尾根筋で乾燥しているようです。杉、桧の人工林への転換をしなかったことから栄養分が少ない痩地であると考えられます。林業が盛んな川上村では広葉樹などの雑木が残っている山林は植林に適さなかった場所で岩場であったり悪条件である所がほとんどと言ってもいいぐらい人工林が多い村です。

A区画にはカシ類が4本。B区画には樹木はなし。C区画にはカシ類が4本。D区画にはカシ類が4本生えていました。 下草と呼ぶには大きいアシビが全ての区画に生えています。

今回の試験では全ての区画内にあるアシビは全て刈り取ります。そして日光の入る区画を決めて区画内と区画外の樹木を伐採して日光を入れることにより下草の生育具合そしてクヌギの自然下種更新ができていくのかを観察したいと思っています。

 

 

 

 

華金

来社されたお客様との話がもうすぐ解禁をむかえるアマゴ釣りの話からお客様がニホンミツバチを養蜂してる話になり盛り上がる。私が一方的に質問してただけなんですがね(^^;

そして獣害の話からイノシシがイノブタ化してる話にどんどん発展。

あまり語られないように思うけど深刻なDNA汚染だよなぁと。

オオスズメバチの幼虫は美味い!っというのが話のシメでした(^.^)

 

僅かな時間でしたが楽しかった。いい華金になりました。

 

樹種転換を試みる〜試験方法〜

素人が思いついたや樹種転換試験、こんな手順で樹種転換を試みます。

試験区域の設定

中心木であるクヌギから5m四方、クヌギを中心に一辺10mの試験区域を設定する。

その区域をクヌギから5m四方の範囲に分け、4つの区域(A、B、C、D)内の植物を記録しておく。

林内の光の入り具合をみて間伐し、光が入った時に林床がどのような変化をしていくのかを観察する。

自然種下更新だけでなく新たに植栽を検討する。植栽する樹種はクヌギ、コナラなどの落葉広葉樹を予定。本数が少ないので今回は萌芽更新の為の伐採はしない予定。

天然更新、植栽ともシカによる食害対策について何らかの方法を用いなければ転換施業は失敗に終わるのは明らかなので、何らかの対策を施す必要はあるので、経過を見ながら方法を考える事にします。

林の中に光を入れることによって植生の変化があるのか?それとも変化ないのか?

などを観察しながら落葉広葉樹を増やしていくことを試みます。

 

はたしてどうなって行くのか? 時間はかかりますが楽しみながら観察していこうと思います。

 

 

 

天香久山へ

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 畝傍山耳成山天香久山大和三山のうち天香久山だけ登ったことがなかったので運動がてら山頂を目指してきました。

藤原京跡をのんびりと野鳥をみながらのんびり進みます。

ツクシがでてないか注意して見てましたが、まだ早いようですね。

ヒバリがよく鳴いてました。

まずは天岩戸神社に参拝。

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神社を後にして山頂へ。

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万葉歌碑を見ながら登山道を登っていきます。しっかると整備された登山道はカシやシイの常緑広葉樹やクヌギなどの落葉広葉樹の山で、麓には田んぼや畑が広がりまさに里山ですね。

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山頂からは畝傍山二上山が望めました。

山頂からは来た道を戻らずに天香久山神社方面へ下り、参拝してきました。

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神社から月の誕生石へ。

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月の誕生石の後は蛇つなぎ石へ向かいました。

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 この周囲はクヌギなどの落葉広葉樹が多くこれから季節が進めばいろんな昆虫に出会えるのではと期待が膨らみます。

その後は万葉の森を散策しながら帰宅しました。

初めて歩いた天香久山から万葉の森は里山の環境が残っているのでこれからシーズンは自然観察するのにもってこいの環境に思うので今後も通ってみようと思う。

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季節は移ってますね。

 

 

本日見た鳥たち

ハクセキレイセグロセキレイ、カラス、ヒヨドリ、スズメ、ヒバリ、ホオジロジョウビタキシジュウカラエナガコゲラメジロシロハラツグミムクドリキジバトカルガモコガモキンクロハジロカイツブリ、ケリ、トビ、ノスリ、ドバト。

シロハラコジュケイ。この2種はたぶんそうだと思う。シロハラはしっかりみえていたのだけど確信がない。コジュケイはシルエットだった。

ハヤブサ。これもシルエットで近くを飛んだときは双眼鏡で確認できなかった。チョウゲンボウより大きく見えたのでたぶんそうではないかと。

ノスリは止まってる姿も見れたので得した気分です(笑)

 

 

追記

万葉の森周辺は落葉広葉樹の森があり、田んぼが広がる里山のイメージにぴったりなのですが林床にはササがビッシリと生えている場所が多かったです。後から知ったのですが林床にササが繁ってるのは手入れできてないそうです。

勉強になりました。